『甲州印伝』鹿革に漆付け技法で刷り込んだツヤめくトンボ柄が美しい財布。


■縁起の良い虫とされる「トンボ」
　蜻蛉（とんぼ）はアキヅという古名があり、前にしか飛ばず後ろを振り返らない、後ろ向きにならない様子から、「勝ち虫」などと呼ばれ武士に好まれたそうです。
　日本で古くから伝わる模様には海外から伝わった模様に日本独自のアレンジや意味付けされたものなど様々なものがあり、その中でも良い意味をもつ柄を特に、「吉祥柄」と呼ばれトンボ柄もそのひとつです。

■軽くて柔らか、鹿革の独特な風合いが魅力
　国産牛革と甲州印伝をコンビ使いした財布です。
　印伝（いんでん）とは、400年の歴史を持つ日本の伝統工芸品で、甲州で長年作り続けられている鹿革の上へ漆で柄付けした独特な風合いが特徴。「印伝といえば鹿革に漆」といわれ「漆付け」は最も代表的な技法となります。染め上げた鹿革に手彫りの型紙を置いて漆を刷り込むことで模様を浮かび上がらせる、様々な伝統の模様で彩るこの技法こそが、古くから印伝の魅力を育んできた家伝の技といわれています。その伝統的な製法を守り、現在でも一点一点手作業で柄付けされています。また、鹿革は軽くて丈夫なことから、古より生活の道具や武具などに使用されてきました。柄の美しさだけでなく、鹿革の手に馴染む感触も魅力。副材として国産牛革を使用しております。


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